2024年マイコプラズマの流行と予防方法

2024年6月以降、マイコプラズマ肺炎の感染者数が右肩上がりになっており、現在8月時点で全国での感染者総数はおよそ4倍まで膨れ上がっています。
マイコプラズマ肺炎（Mycoplasma pneumoniae）は、Mycoplasma pneumoniae という細菌が原因で発症する呼吸器感染症の一種です。通常、軽度から中等度の肺炎として知られ、特に子供や若い成人に多く見られます。

原因と感染経路

原因菌は細菌の一種で、他の細菌とは異なり、細胞壁を持たないため、形状が柔軟で特定の抗生物質に対して耐性があります。
マイコプラズマの菌は主に飛沫感染で広がります。感染者が咳やくしゃみをすることで、細菌が空気中に放出され、それを吸い込むことで感染します。

症状

感染後、2〜3週間の潜伏期間を経て、のどの痛み、発熱、頭痛、倦怠感など、風邪に似た症状が現れることが多いです。また数日から1週間ほどで乾いた咳が始まり、場合によっては激しい咳が持続することがあります。これが肺炎の兆候です。重篤な例では呼吸困難、胸痛、耳の痛み、胃腸症状（下痢や腹痛）なども報告されています。